季節の手しごと

栗を簡単にむく方法と栗のお話

栗はいつから食べられていたの?

イガイガと硬い皮に包まれた栗を一番初めに食べた人、スゴイと思いませんか⁈
日本での栗の歴史は古く、縄文時代から貴重なエネルギー源として食べられていました。
稲作が始まる前は、保存ができてアク抜きしなくても食べることのできる栗が主食だったようです。


縄文の人々は栗を食べるだけではなく、耐久性があって割りやすく加工のしやすい栗の木を材木として利用したり、その後は燃料として利用したりして無駄のないエコロジーな生活を営んでいたそうです。
当時から栗の栽培をしていたことも遺跡から分かっています。

栗の木は水に強く耐久性もあって、割りやすくて加工がしやすい事から岐阜の白川郷や富山の合掌造りの主要部分に使われていたり、鉄道の枕木にも使用されたりととても優秀な材木なんだそうです。

一番簡単に栗の皮をむく裏ワザ

栗の一番好きな食べ方は栗ご飯なのですが、むく手間はなかなか気合のいる作業!!
鬼皮はまだしも実にくっついた渋皮がやっかいで、数個ですぐに嫌になっちゃいます。

栗を主食としていた縄文の人々はどうやってあの固い皮をむいていたんでしょう?

黙々と包丁でむいたり

くりくり坊主という便利グッズを使ってみたり
切り込みを入れて10分ほど湯がいてからむく
一晩冷凍した後に熱湯をかけてむく
渋皮をグリルで焼いてからむく
いろんな裏ワザを試してみたのですが、どれも思ったほど簡単にむける訳ではなくて。。

まぁ年に数回の事だから仕方ないかと思っていたところ、電気圧力鍋を購入したので圧力鍋を使う方法を試してみることに!

栗の尖った方に切り込みを入れて圧力鍋に入れ、ひたひたくらいの水を入れます。
電源を入れ、圧力がかかったら30秒で切ります。

圧力鍋にもよると思いますが、圧力をかける時間が長いと栗に完全に火が通ってしまいむく時に実が崩れてしまうので注意が必要です。

ピンが下がったら取り出して皮をむくのですが、鬼皮も渋皮も包丁いらず!手で簡単にむけてビックリです。
とてもキレイにむくことが出来ました。

栗に完全に火を通さないようにしましょう!
冷めてくるとまた渋皮がくっついてむきにくくなるので時間との勝負です!!熱いうちにむきましょう!

甘くなる!栗の保存方法

栗は収穫後すぐに食べるより、0℃に近い温度で3~4日熟成させるとでんぷんが糖化して甘みが増します。

軽く洗った後、水気をふき取り新聞紙に包んで密閉できる保存袋に入れ冷蔵庫のチルド室で保存します。
時々包んだ新聞紙を取り替えれば3~4ヶ月ほど保存することが出来ます。

栗の種類はどんなものがあるの?

栗はブナ科クリ属の落葉樹で農林水産省の定義では「果物」に分類されています。

世界中にはいろんな栗の種類がありますが、日本栗中国栗ヨーロッパ栗アメリカ栗が世界四大栗と呼ばれています。

日本栗の中では、長野のお布施栗兵庫の丹波栗愛媛の中山栗が日本の三大栗と呼ばれているそうです。いろいろあるんですね~

日本の栗は世界の栗と比べて大粒で水分が多く、渋皮が剥がれにくいという特徴があります。

これは4Lサイズの丹波栗なんですがめちゃくちゃ大きいです。

栗を選ぶポイントは皮がふっくらとしていてハリと光沢があるもの。
ずっしりと重みのあるものがいいとされています。

筑波栗・丹沢栗・利平栗・銀寄栗など栗の品種もいろいろありますが、ほとんどが元々野山に自生している芝栗を品種改良したもの。
気候や風土の違いで、味も食感も大きく変わっていったそうです。

マロンは栗じゃない⁈

栗は英語でマロンと言うと思っていたのは私だけでしょうか(笑)
栗はチェスナットと言うそうで、マロンは食用のザリガニを意味するそうです。

マロンとはフランス語でトチノキ科の木の実の事で、なんと英語でもなく栗でもないのです!

マロンで作るマロングラッセが日本に伝わった時、日本にはあまりマロンがなかったのでよく似た栗が代わりに使われていて、それが定着して栗=マロンという認識が浸透していったんだそうです。
ちなみに、フランス語で栗はシャテーニュと言うそうです。

それと、モンブランも栗のケーキだと思いがちですが、モンブランとはフランスとイタリアの国境にある山の名前で、フランス語で白い山を意味します。

栗を使ったケーキ=モンブランではなくて、モンブラン山の形状をイメージして作られたケーキがモンブランなのです。


いちごモンブランやチョコレートモンブランなど色んなバリエーションがあるそうです。

私が子供の頃は栗と言えば茹で栗。半分に切ってギザギザスプーンで食べるという(笑)
一番簡単な食べ方ですね。
懐かしいあのギザギザスプーン、今も実家にあるのかなぁ。