保存食

美味しい冷凍保存の活用術

冷凍保存のメリットとデメリット

余った食材を保存する手段として、忙しい毎日の中での下準備や作りおきとして、食品を冷凍保存される方も多いと思いますが、これって冷凍できるの?このまま冷凍していいの?って考えちゃうことありませんか?

冷凍保存にはメリット・デメリットいろいろあって、長期保存できるのは便利だし切ったり洗ったりせず冷凍庫から出してそのまま調理出来るというのは本当に魅力的です。

ただ私の場合はどちらかと言うとデメリットの影響の方を大きく感じていているので、食感と風味に影響の少ない食材をだけを冷凍保存する様にしています。

冷凍保存のメリット
長期保存ができる
まとめて下準備する事で時短調理につながる
まとめ買いすると節約につながる
旨味の増す食材もある

冷凍保存のデメリット
食感が悪くなるものがある

風味が落ちるものがある
栄養価の下がるものがある

冷凍保存に向かない食材って?

ネットで調べると冷凍に向く食材や向かない食材、冷凍するときのコツなどいろんな情報があります。

一般的に冷凍保存に向かない食材は
水分の多いもの
食物繊維の多いもの
油分の多いもの
乳製品
と言われていています。

凍る時に食材の中の水分が氷の結晶となって膨張し、それによって組織や細胞が傷つけられたり氷が溶けた時にできる空洞で風味や食感が劣化してしまったりするからです。

冷凍に向かないと言われる食材
きゅうり・レタス・もやし・大根・ごぼう・じゃがいも・さつまいも・竹の子・こんにゃく・豆腐 など

もう冷凍しないと思った食材
茗荷・レモン・油揚げ・枝豆

冷凍に向かない食材でもじゃがいもはマッシュポテトにしたり、さつまいもは焼き芋にしたり、きゅうりや大根は調味液につけたりと、ひと手間加える事で冷凍しても美味しく頂ける食材もあるようです。

我が家の冷凍庫

野菜の長期保存はあまり考えていなくて、なるべく新鮮なうちに使っていまいたいと思っているので野菜を冷凍する事は少ない我が家ですが、食材の旬の美味しさを少しでも長く頂けるように冷凍保存しているものもあるのでご紹介します。

きのこ類
きのこ類は冷凍保存してもしなくても買ってきたらまず天日干しします。
天日干しする事でビタミンDやビタミンB1などの栄養素が約10倍にアップするからと、水分が抜ける事で食感が良くなるからです。
もう何より美味しくなります。


きのこは繊維が強いので、冷凍しても味や食感がほぼ変わらないどころか壊れた細胞から旨味成分が出やすくなるのでとても美味しくなり冷凍食材オススメNo. 1です。

使う時は凍ったまま調理するので使いやすい大きさに切ったり裂いたりして冷凍します。
いろんなキノコでミックスキノコを作っておくのも便利です。

里芋
豚汁や粕汁には必ず入れたい里芋。
里芋のたくさん出回る季節に下茹でして滑りをとって食べやすい大きさにしたものを、1度に使う分づつ小分けにしたものを冷凍しています。
半分くらいは火が通っているので煮すぎないよう他の食材が柔らかくなってから最後に入れたりと工夫して使っています。

トマト
冷凍には不向きと言われるトマトですが、旬の時期の美味しいトマトを丸ごと冷凍しています。
生で食べるには向きませんが、カレーやスープやトマトソースなど煮込み料理にホールトマトの代わりに使ったりします。
凍ったまま流水に当てると気持ちいいくらいツルンと皮がが剥けますよ。
冷凍プチトマトでパスタも美味しいです。

ほうれん草
ほうれん草も旬の時期の甘くて美味しいものをサッと湯がいてアク抜きし、しっかり水気を切って食べやすい大きさに切ったものを冷凍しています。
炒め物やグラタンやお味噌汁の具やちょっと彩りに緑が欲しい時などにも凍ったまま使います。


玉ねぎ
主人が苦手なので余ることの多い玉ねぎ。
残ったらスライスして冷凍しています。
繊維が壊れやすくなっているので早く炒める事ができます。

にんにく
にんにくも旬の時期のものを一片づつ皮を剥いて、水分が付かないように軽くキッチンペーパーに包んでからジップロックに入れて冷凍しています。
凍ったまますり下ろしたりして使います。

保存袋にはアイラップを使っています。
冷凍にも湯煎調理にも使えるので便利です。

 

野菜以外の冷凍保存

我が家には電子レンジがなく解凍するのに時間がかかるので、お肉やお魚は甘酒や塩麹に漬けて保存することが多いのですが、冷凍保存する時は一度に使う分ずつをなるべく空気が入らないようにピタッとラップに包んで保存袋に入れて冷凍し、使う時は冷蔵庫でゆっくりと解凍して使います

牡蠣やアサリも冷凍保存します。
特にアサリは冷凍し細胞が壊れる事で旨味成分が外に出やすくなって、とても美味しくなります。
砂抜き後、しっかりと水気を切って冷凍保存し、調理する時は凍ったまま使います。
そうそう!アサリは砂抜きする時にはちみつを1滴入れると旨味が増すそうなので、今度試してみたいと思います。

牡蠣は買ってきたそのままを冷凍し、袋のまま流水で解凍して使います。

冷凍保存のコツ

一番のコツは、出来るだけ急速に冷凍することです。
ステンレスやホーローなど金属製のバットに食材を乗せてなるべく薄く平たく置き、その上に保冷剤を乗せたり設定温度を「強」にしたり。
急速冷凍の機能があるならそちらを使ってもいいですね。

あとは、鮮度のいいうちに冷凍すること
しっかり水分を取って冷凍すること
野菜は解凍せず凍ったまま使うこと
1ケ月くらいで消費すること など。。。

メリットを生かしてデメリットを最小限にしつつ、冷凍保存を活用して無理なく美味しく料理を楽しみたいと思います。